健康工房かんぜ オフィス建築日記


          建築期間 : 2003年12月12日〜2004年2月3日
          場   所 : 福岡県太宰府市観世音寺1−18−20
          施   主 : 健康工房かんぜ
          材   料 : フィンランド産 レッドパイン(北欧赤松・マシンカット)



自宅横のこの土地にログハウスを自分たちで建てます。といっても全員素人もしくは素人に毛が生えた程度です。キットは知り合いの会社に頼み、フィンランドから、こちらから送った図面通りにカットされたパイン材を取り寄せてもらいました。平屋で建坪は約15坪です。仕事場として使用するため、水周りは洗面所付きのトイレのみ。間仕切りのほとんど無い3部屋のみの非常にシンプルな間取りです。経費削減のため建築確認申請も自分で行いました。ログハウスという特殊な建築物のため面倒な面も多々ありましたが、無事許可が下りました。


2003年12月5日、基礎工事が始まりました。さすがにこの工程は素人には無理なので、その道のプロの方にお任せしました。とても寒く、小雨が降る中、もくもくと型にセメントを流し入れてくれてます。


2003年12月12日、基礎がしっかり固まりました。ベタ基礎です。通気を確保する基礎パッキンの上に土台となるヒノキを置いていきます。穴をあけ基礎から出ているボルトを通し固定していきます。この上にログ材を積んでいくので、寸法と水平レベルをしっかり合わせておかないと大変なことになります。でもやってる本人は気楽なもんです。あまり深くは考えていません。


2003年12月13日、待望のログ材がフィンランドから届きました。大型トレーラーに山積みです。計算上は大丈夫のはずなんですが、実際に見てみると「果たしてこれ全部ウチの敷地内に置けるのか?」 と少し不安になりました。


手際よくクレーンで降ろします。これからの工程を考えて、当分使わないものを下に、すぐに使うものを上に積んでいきます。まだ完成していない自宅の庭が見る間に部材で埋まっていきます。写真には撮っていませんが、1階の窓は完全に塞がってしまい室内は昼間でも薄暗くなってしまいました。


開封したての新鮮な部材。数軒先までパイン材のいい香りが漂います。材の端にタッカーで留められたプレート(写真手前の白いの)にA-15とかB-8などと積む場所が書いてあります。数字が少ない方が下になるので、なるべく数字の少ないのを上に積み換えます。本数が多いので結構大変な作業です。


2003年12月14日、ログを積む作業開始。1段目を積んでみたところです。これから出来るであろうログハウスの姿を想像して思わずニヤケてしまいます。ある程度整理していたとはいえ、大量の材の中から1段目を探さないといけないので思った以上に時間がかかってしまいました。午前中の作業ははここまで。


長いものはノッチ(材と材の交差点)のところで継ぎます。継ぎ手は特殊な金具でしっかり固定。


さあ待望の昼食です。午前中はたいして仕事をしていないように見えますが、部材をあっちに運びこっちに運びで、結構体力を使ったのです。しっかり食べて午後の作業に備えます。



まかないのおばちゃん(と言うと無茶苦茶怒られますが、)S名さん。彼女もいつかはログハウス・オーナーという夢を持っています。早く実現させて欲しいものです。その時は加勢に行きますよ。


私の大学の後輩のN(右)とI 藤。部材の上面にウレタン製の防水・防風テープを仲むつまじく貼ってくれてます。Nは現役の消防士で体力自慢。はるばる長崎から来てくれました。I 藤は非常に寡黙で、1日のうちに単語を2つでも発すればよく喋った方です。ですので謎の多い男です。


山のようにある資材の中から目的のログを探し、テープを貼った後せっせと積んでいきます。巨大なブロック遊びで結構楽しいのです。12月なので重労働をするには丁度いい気温です。6月にも別の物件で同じ作業をしましたが、1日が終わる頃には暑さでぐったりでした。


大学のサークルの後輩のM法とその息子のK君。訳わからず連れて来られました。怪しい大人たちにきっと戸惑ったことでしょう。


初日は4段積んだところで終了。皆さんお疲れ様でした。明日からまだまだ続きます。



壁が積み上がるとともに少しずつログハウスの雰囲気が感じられるようになってきました。完成を夢見て地道な作業が続きます。


ログを乗せてかけやで叩き込みます。材によっては捻じれてたり、曲がっていたり、なかなかきれいに入りません。「かけやを振るう腕が鳴るぜ!」 片手でかけやを振り回せる人はそういません。今、彼の筋肉は喜んでいます。


だいぶ壁が積み上がってきました。基礎からの高さは背丈の2倍程になるのですが、床を張ると背丈よりも少し高いかなというくらいです。もうひと頑張りしなくてはなりません。でもこの位になると建物の感じがつかめるので俄然楽しくなります。素人が家を建てる実感が持てるのは何とも嬉しいものです。私はログハウスを作るのはこれで3棟目ですが、すっかり病みつきです。他のメンバーも同じはずです。


かけや組の組長、T 内。高校からの付き合いで、学生時代彼が真面目に勉学に取り組んでいるのをついぞ見たことはありませんでした。が、歳月は人を変えるのでしょう。今回は真面目にログハウス作りに取り組んでいました。そんな彼ですが、カメラを向けると青影 の真似をしてくれました。(ふっ、古い!)


かけや組の副長、A 山きんにくん。今回のために佐世保からわざわざ駆けつけてくれました。仲間内では1,2番の力持ち。かけやを振る姿はとても素人にはみえません。でも本職はお寺の坊さん。ガラ悪そうですがきちんとお経を上げてます。相方はもちろん筋肉です。


二人掛かりで積んでいきます。もっと長いものは下にサポートがついて、4人掛かりです。両側からバランス良くかけやを使って叩き込んでいかないと、うまく入ってくれません。二人の呼吸を合わせる必要があるのです。

         


見上げるほどに壁が積み上がりました。ほぼ壁の一番上にくるログを積んでます。彼、O隈君は仲間うちでは一番の長身で身長が4M近くあるんですが、それでも脚立の一番上に立たないとかけやが届きません。僕らちびっ子はただただ見上げるばかり。


さあ、いよいよ上棟です。12Mもある棟木がクレーンに吊り下げられていきます。幸いなことに電線はお向かいさん側を通っていてウチの前には電線がないのです。もしウチ側に電線が通ってたら到底クレーンは使えませんでした。やっぱりツイてます。しかしあまりの高さに見ているこちらはハラハラドキドキです。


しかしこちらの心配はよそに、無事所定の位置に棟木はおさまりました。よかったよかった。やはり感動の瞬間です。
自宅の時と違い、今回は恒例の上棟式はしませんでした。一同ただただ「おぉぉ!」と声を発したのが上棟式となりました。

   後半につづく。